kurutakunの日記

ミトコンドリア病闘病中と小さな山

脳波検査。

君は、脳波からの聞こえの検査をすることになった。

頭に電磁波を所々につけ、耳への伝達を
調べるらしかった。


これがまた、①時間近くかかり

君からのメールには、


へとへとだよ…。


とあっあたなあ。


仕事から帰り、君と顔を合わせたときには
げっそりしてた。


脳の断面図をMRIで撮る検査もしたらしい。


はじめてのことだらけで、これからある
ことなど理解できなかった。


それから数日後。


病院から、今度採血とるように言われた。


病院から…。


いったい…。


気づいたら、君は大きなくまのぬいぐるみ
を抱き締め不安そうにしてた。


無理もないか。


僕は、言葉を探していた。


だけど。


なんにも


出て来なかったんだ。


やっぱ、僕は無力だよ…。


それからと言うもの、なぜかしら
病院から、電話があったね。


覚えてる?


家族を連れて来てください。


その言葉をのみ込むのに、僕は時間が
かかった。


なぜ?


どうして?


なんでなんだ…。

頭のなかが疑問ばかりだった。


そう。


僕たちは、まだ知らなかった。


これから起こる積み木くずし。


いや、ドミノ倒しみたいな日々を。


君と会った頃を僕は
思い出していた。


あの頃、

あの時、こんな服来てたね。


あの日は、

雨が降ってたね。


すれ違った人に、

あの人前も会ったよ。

…なんてさ。


その記憶力、勉強に活かしたら?
と言うと、毎回君は。

勉強嫌いに言っても無駄だよ。


って笑ってたな。


なんか、懐かしいのやら。




君が教えてくれたこと。


喧嘩したり、笑ったり…。

これからなにが待ち受けているのだろう。


誰かにすがりたかった。

一人、君を支えてあげる自信が
ふにゃって、音を出したように崩れた。