kurutakunの日記

ミトコンドリア病闘病中と小さな山

そして、再び。

君は、少しほんの少し ずつ落ち着くように笑うことも増えたね。

僕は、安心したようにほっとしてたなぁ。

口に出して言わないけどさ。

僕たちは、いろんなとこへ旅行にいったね。

伊豆。

はじめて見た金目鯛のじゃぶじゃぶに
二人して興奮してた。


富士急ハイランド

君がギブアップするまで富士山に
乗ったり

君は、お尻が浮く‼って言いながらはしゃいでた。


ディズニーにも行ったんだよ。

覚えている?

相変わらず、僕たちはアトラクションばかり
遊んでたなぁ。


遠くへも行ったね。

札幌の雪まつり

君ときたら、雪で滑りそうになると
僕の服を掴んで離さないから
二人して雪だるまみたいだった。


時に、何日も口利かないほどの
喧嘩もした。

君は、喧嘩のない夫婦はいない。

なんて、大笑いしてなぁ。

僕に言わせたらお互いに頑固なんだ。

季節がうっすら初夏を漂わせたころ。

君は、耳鳴りがひどい。

しんどいよ…。


そう、


言い続けてた。

躁鬱病


鬱病…。

何時から?

怠け病って感じなのか?


怠けてるのか?


後日、かかった主治医に躁鬱について説明された。

怠けとは、とらないでください。

この時ばかりは、自分の見解を恥じたよ。

まあ、やっぱり君は悲しい顔したけどな。

本当に躁鬱だけなのか。


僕たちは、よくわからなかった。


何度も何度も


話あった。

近くの耳鼻科には、何回も足を運んだ。

うちじゃ、わからない。

原因不明ですね。

神経からきてんじゃない?

らちがあかないよ、これじゃ…。

でもさ、

君の負けん気の強さには助けられたよ。


まあ、


耳がダメでも、目は見えてる。


人間、諦めも肝心よねぇ。

て、僕に笑いかけた。

可笑しいでも

悲しいでもなく

二人して笑った。


ただ、二人手を繋いで。

ふと、


目を閉じてみると、

頭の中は真っ白でなにも余分なものは
入らない。

なあ…。

お母さん


小春を、彼女を守ってな…。


僕は、心の中で語りかけてた。

微力であっても

無力じゃない。


…か。

こんな、当たり前にやって来る明日が
幸せだとは


まだ、気づきもしなかった。


だろう。

な、

そうだろう。

誰か、そうだと言えよ。

なぁ…。