kurutakunの日記

ミトコンドリア病闘病中と小さな山

検査の日々。

翌朝から、検査が始まったね。

春は、ずっと強かったんだよね。

知らなかったよ…。

採血の血液がどす黒い…。って笑ってた。

よく、わからないけど採血も看護師さんにより下手な人だと痣になるとか。

そして、点滴もされた。

成分ってなんだろうね?


点滴してても、血液が逆流しているよ。


とか言ってたな。


身長、体重。


146.5㌢


28㌔


聞いたとき、僕はふざけてるかと思ったよ。


けど…。


けど、思考回路を巡るうちふと思い出した。


ミトコンドリア病

やせ型。低身長が特徴。


なんで、春なんだろうなあ。

元気に笑ってるのにさ。

病気?難病だってよ。

神とか信じないけど…。いたら不公平だよな。


そして。

ノイキノンと呼ばれている強心剤が内服薬として
出された。


加えて、


医師が指示したのは。


コエンザイムQ10


今じゃ、主流になっているみたいだけど
美容効果を唱うあれでなく。


細胞活性化作用として必要だった。


5000円近くしたなあ、確か。


内部検査。


これは、大概の人が経験あるよね。

人間ドックとかでさ。




造影剤を前に、春ときたら
まずい、不味い。言ってたそうだよ。


まったく…。

美味しい訳ないだろうが‼


小腸の検査もしたんだって。


なんでもさ、ミトコンドリアってからだの小細胞とかであらゆる臓器に存在するんだとさ。

ま。

見えないから、わかんねぇけどよ。

またもや、春に会いに行くと、
げっそりしてた。


なあ?


誰か教えてくれないか。


僕は、


僕たちは、何を信じたらいいんだ?

こういう時。

下手な励ましなんか、春には届かない。

けど…。

春は、このことを日記にしてたんだな。


ブラックホールに落ちた。

その意味は、本人しか知る由もなかったけどさ。


神経内部検査。

心電図なら、経験ある人もいると思う。

加えて。

脳波から指先へ、どの指が神経が伝わりにくいのか。


心臓血管センターで、1日測る検査も行われた。


絶え間なく、続く検査も体力が消耗された。


僕が、春に会いに行くと珍しく窓際から外を
眺めていたな。

どうした?


僕の声に振り返った春は、なんか痩せた感じがした。

気のせいかな?


空は広いなあ…。って眺めてた。


僕たちは、なにもなかったみたいにふっと笑ってた。


返してなんて言わない。


併発は、なにより怖く重く。


春にさ。

代わってやりたい。そう、言えばよかったか?


誰しも、背負いたい訳ないだろうが。


なんでもない。


なんでもない日々が幸せだな。


なあ…。

春…。


少し照り返した初夏の光りが、僕をぽつんと
させていた。