外泊許可。
まだ、脚の痛みが微かに残るなか外泊許可が
おりた。
傷口が開くといけないからと、御風呂は
禁じられたよ。
まあ、外の空気吸えるだけ嬉しかったけどね。
と言いながら気持ちは弾んでいたんだよよ。
車のシートにも、上手く座れなかったけどね。
久し振りに家の畳に触れたら、ホッとしたよ。
でも、
血糖を測ることや、インスリン注射は
義務づけられた。
注射は、なんてことはなかった。
けど、
自分で、針を刺すのはなんかねぇ…。
微かな痛みにビクッとしちゃったんだけど。
また、注射の痕が痣になったり。
負けない。
そう、思わないと挫折する気分だった。
きっと。
いつか、その場所が日だまりに替わるよね。
そんな季節もあったから。
そう、笑えるように。