真夏の空。
私の声が、貴方に届きますか?
それは、何色でしょうか。
束の間の外泊を楽しんで、私は病院に戻った。
障害手帳。を申請するように言われて
そんなに悪かったのか?
と思うと同時に、もう…戻れないんだ‼って感じた。
もう、涙は出なかった。
空を見上げてた。
ゆっくりと流れる雲を。
裕ちゃんに話したらさ、そうか。
ってニコニコ笑ってた。
ありがとうね。
笑ってくれて。
小さなあなたの手…。
なにも出来なかったけど。
こんなにも、育み覚えたよ。
裕ちゃんは、顔を背けながら呟いたね。
みんな…。
おんなじように、生まれて来たんだよ。
回り道したり、
迷い子のように拗ねたり、小春は小春。
春のままで。
素顔のままで、いいからなあ。